Marja Myllymäki
ゆるく、ほっこりするオブジェ
フィンランドの陶芸家Marja Myllymäkiは1982年から1988年までHelsinki School of Art and Designで学び、1984年に修士号を取得。 ヘルシンキのTapanila地区にある牧歌的な古い木造家屋を工房とし、Mataraに自身のギャラリーを持っています。
作品の素材は主に粘土ながら、様々な種類の素材の表面構造や加工性への関心もあり、 アルミや紙など他の素材を使って作ることも。 彼女の想像力とインスピレーションは、童謡のように始まり、それから具体的なアイデアを粘土を使って形にしていきます。
モチーフは主に人、動物、植物。 シリーズとしないまでも同じモチーフをさまざまな作品で再利用しています。 彼女が作るうえで最も大切にしているのは「喜び」。その想いは作品ににじみ出ています。
ゆる～い顔立ちがなぜか心を和ませる、
なんとも憎めない癒しのトリ
トリのオブジェは彼女の子供時代の、夏の思い出から影響を受けています。
「5歳の時に両親が買った、海のそばにあった夏のコテージ底から約200mのところに岩があり、そこにはいつもカモメが座っていた」
いい意味で「ゆるい」。シンプルだけど印象的。一度見たら忘れないユニークな顔立ち。 制作当初は彼女自身、どこからインスピレーションを得たのかわからなかったとか。 毎年夏に訪れた、両親が所有していた海辺のコテージの海の真ん中にあった大きな石にいつもいたカモメ。 この作品は彼女にとって大切な小さい頃の夏の思い出が反映されています。 石の上にヒョイっとのっている感があるトリを見ていると、彼女の想いとフィンランドの穏やかに流れる空気が浮かび、 忙しい日常で緊張した気持ちがふっと緩み温かい気持ちになります。 まず家に帰った時に入る玄関、くつろげるリビングなどにおススメです。
