お酒におぼれると・・・
流れは予想できそうだけど、
見終わった時はなぜかスッキリ
「アナザーラウンド」見てきました。今年のアカデミー外国語映画賞を受賞した作品。「デンマーク」と言えば「マッツ・ミケルセン!」主演。そろそろ終わりで小さなスクリーンでしたが、席はディスタンスとれないくらい入っていました。お話しを見ながら「背景」の素敵なデンマークデザインも楽しみました(^^♪。
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生徒にダメだしされるほど冴えない高校教師と同僚3人が「一定のアルコールで仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という哲学者の理論実証を試みるというお話。結果は「悲劇が起こる」という、予想できなくない流れではあるのですが、その悲劇の捉え方が個人的に感じている「ヨーロッパ的」だと感じました。学生の頃はハリウッド映画寄りで、ヨーロッパの映画を見ると、「何が言いたかったの??」というようなエンディングではっきりしないものが多いと感じていたのですが、時が経つにつれ、「きっとこの後はこう進むのかもしれない」、「監督はこんなこう考えていたのではないか」など、自分なりに考えたりするようになったら、ハリウッド映画が「結末が分かりやすすぎる」「途中から結末がわかる」と感じてしまうようになり、ヨーロッパ映画、もしくはアメリカでもインディペンデント、スケールの小さい映画などを好むようになってきました。
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また、悲劇的な内容だと、ハリウッドでは涙をボロボロと誘って「よかった」と言わせるようなちょっと押しつけ感を感じてしまうのですが、ヨーロッパ映画は前向きな感じ。結末ははっきりしないけど、なぜかスッキリする感じ。以前見た「ホテル・ニュー・ハンプシャー」的でした。悲劇がいくつも降りかかるのに、なぜか見終わって気持ちスッキリ、爽やかになりました。「前向きになろう!」と言葉や態度で分からせるようなことはなく、見ている側が「感じ取る」スタイル。この映画はそんな気がしました。監督にも悲劇的な出来事があり、その中で撮り続けたという話を知り、形は違えど監督の想いが入った映画な気がします。
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結構暗い場面が多かったので、各場面に出てくるペンダントライトが特に印象的でした。あとキッチンも!主人公の家の長ーいキッチン、友人の家のシンク上のウォールキャビネットが斜めになっているのもオシャレだったり😍、小さくため息。素敵でした・・・。
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コロナもあって、配信などで見る映画が増えていますが、やっぱり映画館はいい!絶対なくしてほしくない。大変だけど頑張ってほしいです。