やはり今年も猛暑になりました 。
肌に刺すような日差しにスチームのような熱気
。
「何とか涼みたい 」という無理やりな理由をつけて、先日スウェーデン映画
「フレンチアルプスで起きたこと」を見てきました。
原題は「Turist」、英語名は「Force Majeure (不可抗力)」・・・。
映画を見ると、やっぱり個人的には「Turist」がいいかなと思います。ストーリーは、フレンチ・アルプス に休暇に来たスウェーデン家族の話。
日頃「仕事人間」の父親はこの休暇で家族サービスを図る。
2日目。家族でスキー⛷をひとしきり楽しみ、眺めのいいテラスでのランチを楽しんでいると、施設が人工的に起こした雪崩がテラスを飲み込む !!
幸い怪我はなかったものの、家族はその雪崩の中で父親がとった行動に失望し 、ぎくしゃくし始める・・・。
どれだけ気まずさに耐えられる?
その後の展開はともかく「きまずい」。ヴィヴァルディの「四季・夏」がところどころで鋭く突き刺さる。
余談ですが、「夏」なのになぜか冬をイメージさせることにこの映画で改めて感じました(あまり夏っぽく感じないのは蒸し暑い国にいるせい??)。
暗い映画館で大音量ならではの迫力。「気まずさ」も負けずに迫力があります。
そう感じるのはこの出来事が自分たちにもあり得る話だからかもしれません。原因は様々でも、旅行中、特に海外旅行には起こりやすい気がします。
よりによって旅行の始めに起こったりしたときは、つらいですよねぇ。また、妙な「間」が観客にも気まずさを感じさせるのです !
もう一つの楽しみとしては、やはりデザイン。家族が泊まったホテルがステキ。スキー場の各施設もおしゃれでした
。
役者の背後にありながら、印象的に見えるのは、デザイン大国出身の監督だからなのでしょうか。
いい映画なのかどうか、正直何とも言えません。でも、すごくユニークな映画であることは間違いないです。
この映画は映画館で見ることをお勧めします!密室の大画面でこの気まずさをぜひ体験していただきたい。
雪風景だけでなく、音楽、演出(?)も含めてあなたを寒くさせます。少なくとも私は寒くなりました。映画館を出た後の温度差が辛かった…。
そう言えばホテルの(ニヒルな?!)スタッフがタバコを吸っていたのですが、禁煙じゃないって、今時珍しいホテルですね・・・。