今年の始めに番外編として掲載したブログの中で、C. クラピッシュ監督の映画「ニューヨークの巴里夫」を見て『前作の印象が薄いからもう一度見なければ』と書いて早半年近く・・・。
先日なんとなくWOWOWにチャンネルを合わせたら、「ロシアン・ドールズ」が放送されていたので、即、録画。
少し話題から逸れますが、家の近所にはレンタルDVDショップがないので、WOWOWに入ってます。
劇場未公開映画 も放送したりもしているようなので、北欧映画祭で上映されたのに見れなかった映画も見れるかも、と思いながら見続けてもおります。
やはり、自分の記憶通り、バタバタ劇はなかったものの、フランスらしい、クラピッシュ監督らしい、いい映画です。
まず、オープニング・クレジットがいつもおしゃれ。
この前の「タイピスト!」もオープニング・クレジットがおしゃれでした 。エンド・クレジットもひとひねりあり。
この映画ではパリ、ロンドン、サンクト・ペテルブルクと3ヶ国関わっていました(なんで覚えてないんだ??)。
パリもロンドンも中心地は出ていました。
ロンドンはパリとのコネクションになるユーロ・スターの元発着地、ウォータールー駅や、パリだとシテ島など。
しかし 観光地から一歩ずれた感じ。
ロンドンは「ピカデリー・サーカス」とは言うものの、「ここがピカデリー・サーカスです!」というような絵がない。
私たち外国人が考える典型的な絵が出てこないところがいいのです!
主人公グザビエがお母さんと電話する場面では背景の建物 にお母さんを映し出す…
この方法は全仏オープン・テニスでも似たような方法が使われていたので、なぜか自分にはとてもフランスっぽく感じます。
日本だと漫画のような吹き出し的な発想でしょうか。



他の見どころをあげると・・・。
レトロ感ある音楽 。グザビエのおじいちゃんが可愛くて要注目
。監督もチラりと出演
。
また、クラピッシュ専属(!?)俳優のあの人は、この作品では主人公の家のお隣さんでした 。
ちなみに「スパニッシュ・アパートメント」のフラット・メイト達も登場。
デンマーク人の彼も出ています。
「バタバタ」はないけど、所々でフレンチ、クラピッシュのエスプリがちりばめられた映画でした 。
DVDや録画して見ると、画面の細部まで見ることができるので、このようなこだわりのある映画は映画館で見た後にもう一度見直すと120%楽しめるのかもしれません。