「北欧デザインマーケット」+ミニセミナー

              

買付方法は、テレビとかのように現地で買付けというのは難しく、メインはネットで、メールでやり取りして仕入れます。他は若干、展示会、知り合いからの情報です。

頻繁に北欧に行くことはできないので、行けたときにデザイナーに会いに行くという形です。

[[ アイテムの選び方 ]]

  1. 極小企業なので、ネットや、街であまり見かけないブランドを第1に探します。
  2. 大体の北欧雑貨はecoや、サステナブル、社会貢献などのこだわりを持っているのですが、プラス、ストーリーがユニークなものなども扱っています。
  3. 作り手、メーカーと直接やり取りしていると、その中で考え方や、その国の文化的なことも垣間見ることができるし、文化、国に触れている感じがあるので、直輸入しています。

ハンドメイドにこだわっている陶磁器ブランド。

「研ぎ澄まされた」シンプルさ、装飾を極力そぎ落とした、機能美のたとえになるデザイン。

色に関しても、赤だと、オレンジ系の暖色ではなく、寒色系の、ワインのようなちょっと色調低めの落ち着いた色を選んでいます。

素焼きを表面に使っていて、「素焼き」というと、これまで自分が見ていたのは植木鉢とか、オレンジ色のぽっちゃり感のある素朴な陶器だったのですが、このブランドは洗練さがあります。

内側、食品が触れる側はピカピカしていなく、マットな釉薬で、それが高級感を感じさせます(ホワイトの内側は光沢)。

通常の釉薬よりシミなどがつきやすいので、最初に全体に植物油を塗るお手入れがちょっと必要にはなってくるのですが、それをしても使いたくなるおしゃれなデザインだと思います(電子レンジ/食洗器対応)。

食器は基本的にブラック、ライトグレイ、ホワイトの3色。これはいつの時代でも流行なく使えるから変えないそうです。

以前「デンマークの若い人が分割払いしてでもデンマークの椅子を買う」という話を聞いたことがあります。それはその椅子がおしゃれであり、タイムレスであり、快適であり、長く使い続けることができることを知っているからではないかと思います。初めは高くて躊躇してしまいますが、長く使うことを考えて使うなら最終的には低価格で買える物と金額的には変わらないと思います。

シンプルだから物足りない気もするかもしれないですが、スウェーデンに行ったときに、このブランドに似た、低価格の商品を見かけたのですが、正直ちょっと安っぽい感じがしてしまいました。見た目だけではなく、重さや質感やカーブの滑らかさなどのディテールを見ると、このデザインの良さがわかると思います。

写真を取ってみました。

レストランとかではおしゃれだと思っていましたが、家でブラックにはどうかと思っていました。いざ使ってみると黄色、グリーンと食品の色がより鮮明に見えます。

ブラックでも、マットな表面で真っ黒というよりは印象が柔らかくなっているので、フツーの料理でもカッコよく映えます。

 

デンマークなので洋食器ですが、和食にも合います。

ボウル high はどんぶりもの、うどん、ラーメン、パスタに丁度いい(大きすぎず、小さすぎず)、品のいいサイズで、これで食べるとなぜかおいしく感じます。

 

訪ねた工房は商品同様、とてもシンプルで、整然とされて、ペンダントライトもオシャレで、色も多く使わず、デザインされていました。

まさに彼女のデザインそのものでした。

 

石膏を型に入れている女性の背後の型もきっちり納められていて、まるで幾何学模様の壁に見えました。

オーダーが多くなりスタッフの方に任しているようですが、最後の仕上げ(やすりかけ)だけは自身でやるようです。

ハンドメイドにこだわっていることが分かります。

 

パッキングもアートに見えます。

「箱を作れば簡単なのでは?」とは思うのですが、大きさも形もまちまちでそれに一つ一つ対応するのも金銭的にも、資源的にも大きく使う可能性があります。

そこをやはりデザインで、解消しているような気もします。

末端までもデザインされている、ここまでのこだわりがある作り手は自分の中では初めてです。

そのかたがこちら。

さらに着ている服装もシンプル。

どこまでもシンプルの塊の方でした。

Place De Bleu(プラス・ドゥ・ブルー)はコペンハーゲン北西部、ノレブロ(Nørrebro)のインテリアデザインのブランドです。

ブランド名はフランス語で、ブローゴース広場(Blågårds Plads:ブローゴー・プレス-青い広場)で設立されたのが由来。

このブランドは移民女性の自立を目的とした企業で、デンマーク語が分からない女性が言葉と技術を身につけられるよう支援しています。

デンマーク・デザインで社会貢献している企業です。

作られるものは全て女性たちの手仕事による製品で、製品には作った女性の国籍とサインがかかれたタグが付いています。

仕入れた商品は全て作りむらなどなく、クオリティはしっかりしています。訪問当時は北欧大手のインテリアショップから商品の注文も受けていたので、それが証明しています。

こちらはスタッフのSamurさんがデザインを一人で手掛けた商品で、デンマークデザインを含みつつエスニック感も感じる独特なデザインです。

飽きがあまりない、幾何学模様で大きい柄が緩さを出し、様々なカラーを使っていることで、様々なリビングで馴染みます。

仕事場の一部ですが、訪問した時は夕方で、すでにスタッフは退社してました。

言葉が分からないスタッフには生地や色などサンプルを貼って目で分かるように表示していました。

左がデザイナーのエリサベスさん、右がスタッフのサポート、運営担当ニコールさん。

残念ながら、このブランドはなくなってしまいまして。

詳しいことは教えてもらえなかったのですが、もしかしたら移民問題が関係していたかもしれません。とても意味があるブランドだっただけに、とても残念です。

取扱い製品はクッションカバーのみになります。

以上2ブランドはもう少し写真がありまして、ブログにアップしております。ご興味がありましたら、ブログを覗いていただければと思います。

コペンハーゲンを拠点にしているポスターブランドで、遊び心を加えつつ軽いタッチで表現するグラフィックデザインが特徴です。

このブランドについては出逢い方が自分の中ではとても印象で、個人的に思い入れの強いブランドです。

エッフェル塔など世界のアイコン的な建物、子供のおもちゃ、植物、パイプなどの日常的なアイテムなどに加えて・・・・

 

コペンハーゲン、デンマークの象徴的建物、風景、アイテムも作成していて、クロスト・ラインズではこれらのコペンハーゲン、デンマーク関連のデザインを中心にセレクトしました。

展示会に行くのがメインの目的で北欧に行ったときに、ポスターも考えていたのですが、いいのがあってもすでに有名すぎたりして見つからなくて、あきらめてコペンハーゲン出るか、というときに、空港のレストランにかかっていたポスターが、ちょっと気になって、どこかわからないけど、念のため撮っておこうと撮ったのが次の写真です。

ちょっとガラスに反射して見えづらいのですが、日本に戻って「やっぱりこれいいな」と思って、よく見たら左端にロゴが入っていたので、ネットで検索して連絡したら「ちょうど日本にも売りたいと思っていたところだった」という返事がもらえて扱うことになりました。

実際の写真はこちら。

撮影時は新しい橋が建築されていて、重なってしまい見えづらいのですが、デザインの建物は跳ね橋で、コペンハーゲンでも自動車が渡れる大きな橋の一つです。塔は跳ね橋をコントロールするところのようです。

コペンハーゲンには数回行ったことがあったのですが、この場所は知らなくて、でもすごく印象的で、知らなくても十分デザインとして楽しめます。

写実からの抜け感(かっちり過ぎず、崩し過ぎず)こちらも写実からのそぎ落としになっています。

黒い線で縁取りしていないので強い印象が緩み、美しく、絶妙な色の組み合わせで、直線的なのに丸く見える、カッコいい良くてかわいい、両面を兼ね備えているといえるデザインだと思います。

フレームで飾ると、フレームを窓に例えて「部屋からコペンハーゲンが見える」感覚になります。

さらに!こちらもポスターの包み方が丁寧。紙の厚みもしっかりあって、マット。発色がいい紙を使っています。

抜けるような空の色や、温かみあるベージュ色、きれいなスモーキーカラーなど、鮮やかだけど、鋭くない、気持ちのいい色合いなので、リビング、オフィス、ショップなど様々なデザインによってあらゆる空間でしっとり溶け込みます。

最後は作り手の思いが強いと感じたブランドをご紹介。

スウェーデンのプロダクト/テキスタイル・デザイナーJeanette Königson(ジャネット・ケーニクソン)さんのビーワックスラップです。スウェーデンご出身なのですが、デザインはデンマークで勉強されたようで、デンマークにゆかりあるデザイナーです。

コットンの生地にビーワックスをコーティングしたラップで、やはりエコフレンドリーの商品を入れたくてネットで探して見つけました。

生地は古着屋さんや、チャリティーショップなどで調達しています。ヴィンテージ柄を選んでいるので、レトロっぽい柄が特徴です。

「新しい生地は作らないのか」と購入前に問い合わせたところ、
「新しい生地を作るのに、自然に害のある化学的な溶剤を作っている。新しい生地を使うとそれに貢献してしまう」
との回答で、環境に関して真剣に考えていることをうかがい知ることができました。

他のビーワックスラップには滑らかにするホホバオイルが使われていたりしますが、

「それは使っていません。オーガニックなビーワックスのみ、他はなし!」

とのことで、成形するのに固さがあり、寿命も1年で少々短いのですが、プラスチック、環境破壊を減らすために使っていかねばという思いが強く感じられました。

使い方としては、ボウルであれば、手の温かさで(数秒手で温めながら)形作ってください。お手入れは水洗い、気になる方は洗剤を少し浸かって洗い、食器同様水切りかごにおいて自然乾燥します。日本の夏場は北欧に比べてかなり厚くなるので、できるだけ涼しい場所で保管してください。

一番下の写真はセロリを切って余ったものを包みました。1日経つと多少水分は飛んでしまいますが、それは普通のラップでも同様です。

ほんの少しでもそれぞれが減らせば、かなり減らせていけます。

レジ袋だけでなく、ラップも積極的に減らさないといけないと、自分でも極力使っていくようにしています。

3日までセミナーは続いています。

3日はデンマークの照明、音響、暖炉ブランドのお話しがそろって聞けます。

それぞれのセミナーを通して、「デンマークデザイン」は「品質を追求し、長く使う」ことを前提にデザインされていることを改めて感じました。

行ける方は1Fでパン買って、2Fでランチか、お茶飲んで、5Fでデザイン空間を楽しんでいただきたいです。